『生きている実感』が持てない

沖縄でカウンセリング・心理療法・統合医療を提供しているPlusOneLifeです。今回のテーマは「生きている実感」について。私もときどき刺激を求めて、普段はしない山登りなんかを突然始めたりします。

私たちが日常の中で感じる喜びや充実感、そして生きている実感について、心理学的な視点から考えてみましょう。

スカイダイビングの興奮、滝行の清涼感

生きている実感を感じる瞬間として、極限の体験が挙げられます。例えば、スカイダイビングを経験したことがある方なら分かると思いますが、飛び降りる瞬間の興奮や空中を舞う感覚は、まさに生きている実感を強烈に味わえる瞬間です。

また、滝行も同様です。滝の冷たい水が身体を駆け抜ける瞬間に、普段感じない清涼感や生命力を実感することができます。これらの極限の体験は、私たちが生きている実感を強化する力を持っているのです。

日常の中の喜びと充実感

一方で、生きている実感は極端な体験だけに限らず、日常の中にも豊富に存在します。家族や友人との笑顔あふれるひととき、自然の美しさに感動する瞬間、自分の成長を実感する瞬間など、普段の小さな出来事にも生きている実感が詰まっています。

心理学的に言えば、これはマインドフルネス（Mindfulness）という概念と関連があります。マインドフルネスとは、現在の瞬間に意識を向け、そこに全身全霊で存在することを意味します。日常の中でマインドフルネスを実践することで、生きている実感をより深く感じることができるのです。

仏教の伝統に起源を持つ精神的な実践であり、最近では心理学やストレス管理、幸福感向上などの健康と幸福に関連する分野で広く取り入れられています。

詳しくはこちら⇒『マインドフルネスの効果と実践』

限界を超えて感じる喜び

生きている実感を感じる瞬間には、時に限界を超える挑戦が伴うことがあります。スカイダイビングや滝行のような極限の体験は、私たちの心身の限界に挑戦し、それを超えた先に広がる喜びを実感させてくれます。

心理学的に見ると、これは「フロー」という状態と関係があります。フローとは、自分の能力と挑戦のバランスが取れた状態で、集中して取り組むことによって生まれる充実感や満足感を指します。限界を超えて挑戦し、その先に待つフローの状態こそが、生きている実感を強烈に感じる瞬間なのです。

空腹からくる感覚：生命力との対話

生きている実感を感じる瞬間には、身体的な感覚も大きな影響を与えます。空腹からくる感覚も、生命力との対話を通じて実感する一つの方法です。

空腹の状態では、身体がエネルギーを求めていることを感じます。食べ物を摂ることで、身体に新たなエネルギーが供給され、生命力が活性化される実感を得ることができます。これは私たちが生きている実感を感じる一つの方法であり、食事の大切さを改めて認識させてくれる瞬間でもあります。

ある程度の空腹感は脳が危機的状況を連想するため、私たちの集中力を高めてくれます。逆に満腹過ぎると摂取した食物の消化のため副交感神経が優位に働き眠くなってしまいます。人の身体は正直だなぁと感じる現象のひとつですね。

生きている実感を育む日々

私たちの日常には、生きている実感を感じるための数々の瞬間が散りばめられています。極限の体験や限界の挑戦、日常の小さな喜びや感動、身体的な感覚など、その実感は多様であり、私たちの心を豊かにしてくれます。

心理学的な視点から見ると、生きている実感は「意識の拡散」とも関連があります。意識を自分自身の内側から外側に向けることで、周囲の世界や自分自身とのつながりを感じることができます。その結果、生きている実感がより深まり、豊かな人生を実感することができるのです。

私たちのPlusOneLifeでは、生きている実感を感じるための心理的なアプローチをサポートしています。ちなみに、生きている感覚がまったく持てない状態は離人症や失感情症などの精神疾患が示唆されます。そうなる前に、こころのケアが大切です。カウンセリングや心理療法を通じて、あなた自身の内なる実感を探求し、生きている実感に向き合いその喜びを共に探求してみませんか。