
大きな出来事のあと(事故、災害、人間関係のトラブル、強い叱責やハラスメント、突然の別れなど)に、心と体が普段と違う反応を示すことがあります。多くは“身を守るモード”がしばらく続いている状態で、あなたの弱さや性格の問題とは限りません。
まず知っておきたい:ストレス反応で起こりやすいこと
「こんな自分はおかしいのかな…」と不安になりやすいのですが、実はよくある反応です。
👪身体に出る反応
- 眠れない/悪夢/途中で目💔る:体が警戒したままで、休息に入りづらくなります。
- 動悸・息苦しさ・胃腸の不調・肩こり:緊張が続いて、自律神経が疲れているサインのことがあります。
💔気持ちに出る反応
- 不安・怖さ・イライラ:「また起きるかも」と心が備えている状態。
- 急に涙が出る/落ち込み:ショックの波が、あとから追いつくこともあります。
🧠頭(考え)に出る反応
- 考えが止まらない/集中できない:心が“危険チェック”を優先してしまうため。
- 自分を責める考えが強くなる:つらい出来事のあとに起こりやすい反応の一つです。
🚶行動に出る反応
- 避けたくなる(場所・人・話題):一時的には楽になりますが、避け続けると苦しさが固定化することも。
- ぼーっとする/現実感が薄い:心が過負荷から守ろうとして感覚がマヒする“シャットダウン”気味になることがあります。
Aさんの事例
※以下は、個人情報保護のため複数の事例を統合した架空事例です。
Aさんはある出来事の後から、不眠と動悸が続き、人に会うのが怖くなりました。
日中は平気でも、夜に急に涙が出たり、考えが止まらず「自分が悪かったのかも」と責めてしまう。そんな自分にさらに疲れて、「どうしたらいいかわからない」と感じています。
いま出来る対処法
1) まずは「安全・落ち着き」を最優先にする
ストレス反応が強い時期は、人生の大きな決断を急がない方がよいとされます。まずは体を守る方へ。
- 無理に元通りを目指さない:「今日はここまででOK」を増やすのが回復の近道です。
2) いまここに戻す:グラウンディング(5感を使う)
フラッシュバックっぽさや不安の波が来たときに役立ちます。
- 5-4-3-2-1法:見えるもの5つ/聞こえる音4つ/触れられるもの3つ/匂い2つ/味1つ。
「私は今ここにいる」を体に思い出させる練習です。 - “合言葉”を決める:「今は安全」「ここは2026年」など短い言葉を静かに繰り返す。
3) 呼吸でスイッチを落とす(短時間でOK)
- ゆっくり吐く→少し待つ→吸う:吐く息を長めに。体の警戒を下げる手がかりになります。
4) 生活リズムを“細く”つなぐ(完璧じゃなくていい)
- 食事・睡眠・軽い運動を「できる範囲で」:回復の土台はルーティンです。
- 散歩やストレッチ:強度は不要。「体が戻ってくる」感覚が大事です。
5) 支えになる人と“少しだけ”つながる
- 話せる範囲でいい:詳細を語らなくてもOK。「最近しんどい」だけでも、孤立がほどけます。
- 実用的な助けを頼む:家事・送迎・買い物など、具体的なサポートは心を楽にします。
6) アルコールや薬で“麻痺させる”のは避けたい
一時的に楽でも、回復を遅らせることがあるため注意が促されています。
7) 情報の浴びすぎを減らす(ニュース・SNS)
刺激が強い情報は反応をぶり返させることがあります。見る量と時間を決めるのもセルフケアです。
🛋️カウンセリングが役に立つとき
セルフケアで和らぐことも多い一方、次のようなときはカウンセリングが回復を早めます。
- 日常生活(仕事・家事・対人)に支障が続く
- 眠れない・不安が強い状態が数週間以上続く
- 避ける場面が広がって生活が狭くなる
- つらさが強く、自分を傷つけたくなる/消えたい気持ちが出る
カウンセリングでは、「起きている反応を整理する」「落ち着く手順を一緒に作る」「生活を取り戻すための小さな一歩を設計する」など、今のあなたに合った形で進められます。
まとめ
ストレス反応は、あなたを困らせる一方であなたを「守ろうとした名残」でもあります。
まずは落ち着きを取り戻す工夫(呼吸・グラウンディング・生活リズム・つながり)からで大丈夫です。
必要ならカウンセリングを利用して、ひとりで抱えない回復ルートを作っていきましょう。
沖縄でトラウマカウンセリングを探している方へ
眠れなさや悪夢は、あなたの弱さではなく、心と体が生き延びるために身につけた反応かもしれません。
整えていく道はあります。ひとりで抱え続けなくて大丈夫です。
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FAQ(よくあるご質問)
Q1. ストレス反応って、どんな状態のことですか?
A. 強い出来事や負担が続いたあとに、心や体が「守るモード」になって起こる反応のことです。眠れない、不安が強い、イライラする、ぼーっとする、避けたくなる…などが出ることがあります。つらいのは当然で、あなたの弱さではありません。
Q2. どのくらい続いたら「相談した方がいい」ですか?
A. 目安として、数週間たっても生活に支障がある(睡眠・仕事・家事・対人が回らない、避ける範囲が広がる等)なら、一人で抱えず相談がおすすめです。「相談するほどじゃないかも…」と思う段階でも、早めのカウンセリングが楽になる近道になることがあります。
Q3. 対処法をやっても楽になりません。私に問題があるのでしょうか?
A. 問題があるわけではありません。ストレス反応は“波”があり、効く方法も人によって違います。合わない方法を無理に続けるより、「今の自分に合う小さな一手」を一緒に見つけるのが大切です。カウンセリングは、その調整役になれます。
Q4. カウンセリングでは何をするのですか?全部話さないといけませんか?
A. カウンセリングは「全部詳しく話す場」ではなく、あなたが安全だと感じるペースで進める場です。今の症状を整理したり、落ち着く手順を作ったり、生活を回す工夫を一緒に考えたりします。話したくないことは無理に話さなくて大丈夫です。
Q5. 今すぐ危ないかも…というときはどうすれば?
A. 「消えてしまいたい」「自分を傷つけそう」など切迫感があるときは、カウンセリングを待たずに緊急の相談先を優先してください。日本では状況に応じて119/110、または自治体・医療機関の緊急窓口の利用が重要です。あなたの安全が最優先です。

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