『自分探し、自我の旅』

沖縄と福岡でカウンセリング業を営むPlusOneLifeです。

「私」とはなんでしょうか。今のあなたをつくっているのは、これまでの経験の蓄積です。見たり聞いたり体験したことで、あなたの考え方は生まれ、その考え方をもとにあなたの社会の中で発言したり行動を起こしたりしているといえます。

心の中に抱える自分自身と向き合い、成長していく旅は、人生の中で大切な一部です。その旅の中で、私たちは時折、「自我」という壁にぶつかることがあります。

自我は私たちのアイデンティティを形成する重要な要素であり、自己を守り、他者との違いを感じる力を持っています。しかし、同時に自我は私たちを制限し、成長の障害になることもあるのです。

「私を手放す」とは、自己を深める旅の中で、自我にしがみつくことなく、自分の心と向き合い、変容していくことを意味します。これは決して容易なことではありませんが、心理学に興味を持つ方々にとっては、自己の理解と成長を促す大きな一歩となるでしょう。

自我は私たちの内なる声であり、自己評価や他者との比較によって形成されます。

自我は、私たちが自分自身を知り、他者との関係を理解するうえで役立つ存在ですが、時には自分自身を過度に評価し、自己肯定感を損なう原因にもなります。

そのため、「私を手放す」とは、自我の壁を取り払い、自分自身と素直に向き合うことから始まります。

「私がない」という事は、人と比べる必要もなく、また失敗や挫折ということもない事を意味します。または挫折や失敗とは呼ばずに、そこにはただ経験があるだけとも言えるでしょう。

あまりに「私」というものを持ち過ぎると、縦の深みは増すかもしれませんが、柔軟性がなく、横幅は狭くなってしまう事になります。

カウンセリングでは、クライエントが自我に囚われず、より広い自己理解を得るためのサポートを行います。過去の出来事や経験が自己のイメージにどのような影響を与えているかを見つめながら、自己を知る旅に出ることで、自己受容や自己肯定感を高めることができるのです。

「私を手放す」旅は、自己の変容を促す重要な過程ですが、それは完璧な自己を求めるものではありません。むしろ、自己の弱さや欠点を認め、受け入れることから始まります。

私たちは皆、誰もが完璧ではなく、未完成であることを理解する必要があります。

自我を手放すことで、私たちは自己の限界を超え、新たな成長と発展の機会を見いだすことができるのです。

自己のあり方を見つめ直し、柔軟な心を持ちながら、新たな可能性に向かって歩んでいくことで、より豊かな人生を築いていくことができるでしょう。

心理学に興味のある方々にとって、「私を手放す」というテーマは、自己の成長と向き合う鍵を握るものです。

自己理解を深め、自己を手放す勇気を持ってみませんか。私もまだまだですが(笑)

心の中の壁を取り払い、より自由で幸せな未来へと歩み始めることでしょう。

自己は「私」を手放していくことから始まる。あまり自分らしくあろうとする時、かえって自分らしくなくなるのではないか」

「善の研究」著:西田幾太郎
管理者

阿賀嶺壮志(アカミネタケシ)1983年沖縄生まれ。
教育学部卒業後に小学校教師となるが、先生同士の対人関係で悩み教員を離れる。その後大学などで学び、作業療法士、公認心理師となり沖縄県内の精神科クリニック及び小中学校のスクールカウンセラーに勤務。2019年より心理学講師(ウェルカルチャースクール/男女共同参画センターてぃるる)2021年に絵本『さばくと少年』を出版。同年コザ信金創業セミナーにてベストビジネスプランナーに選ばれる。

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