穏やかな人はこうしている「イライラする人」との向き合い方

トラウマカウンセラーのアカミネです。沖縄でPlusOneLifeというカウンセリングルームを開いています。今回のテーマは「イライラする人との向き合い方」。みなさんにはイライラさせられる人がいますか?私たちが他人に対して感じるイライラや不快な感情について、その背後にある心の力と向き合い、より健康的な対応を見つける方法を考えてみましょう。

私のこころがその現象をつくっている

他人の言動や行動に対してイライラすることは、誰にでもあることかもしれません。しかし、実は私たち自身のこころが、そのイライラをつくり出していることがあります。

心理学的に言えば、人間は情報を受け取る際に「フィルター」と呼ばれる視点や信念を通して捉えます。同じ状況でも、異なる人が異なる感情を抱くことがあるのは、このフィルターの影響です。つまり、他人の行動をどうとらえるかは、私たちのこころのフィルターによって決まるのです。

どうとらえるかの訓練

他人に対するイライラを和らげるためには、自分のこころのフィルターを見直すことが大切です。同じ状況でも、違う視点からとらえることで感情の変化が生まれるかもしれません。

例えば、交通渋滞にイライラするかわりに、その時間を自分にとってのリフレッシュタイムと捉えることができるでしょう。また、他人の行動に過度に感情を揺さぶられるのではなく、相手の立場や背景を考えてみることも効果的です。どのような視点でとらえるかを意識的に変える訓練をすることで、イライラを軽減し、より冷静な対応が可能になるのです。

決めつけるこころを解放して

イライラする原因の一つとして、「決めつけるこころ」が挙げられます。他人の行動や動機を決めつけ、自分のフィルターに合わないと判断することからイライラは引き起こされます。

心理学的に言えば、この「決めつけるこころ」は「認知バイアス」とも関連があります。認知バイアスとは、特定の情報や視点に偏りを持ち、その偏見に基づいて判断する心理的傾向のことです。しかし、自分の認知バイアスに気付き、柔軟な視点を持つことで、イライラを軽減することができるのです。

健康な対応を見つける

他人に対するイライラは、私たち自身の心のあり方が影響していることが多いです。そのため、イライラを軽減するためには、他人の行動を客観的に見る訓練や、相手の立場を理解することから始めましょう。努力をすることで、イライラを和らげることができるでしょう。また、自分自身の心の状態に気付き、ストレスや不安を軽減する方法を学ぶことも大切です。カウンセリングや心理療法を活用することで、健康的な心のあり方を育むことができるのです。アンガーマネジメントとは「イライラしない」ことではなく「イライラの処理の仕方を学ぶ」ことです。それらの仕方を学び、少しずつ実践することであなたの周りからイライラさせる人がいなくなるのも可能です。そういう私もまだまだ訓練途中ですが。

私たちの心と向き合う旅へ

「イライラする人を私がつくっている?」というテーマは、他人の行動に対する自分自身の影響力を問いかけるものです。私たちは自分のこころの力を使い、どのようにとらえるかの訓練を通じて、イライラを軽減し、健康な対応を見つけることができるのです。

私たちのPlusOneLifeでは、心理学の視点からあなたの心と向き合うお手伝いをしています。カウンセリングや心理療法を通じて、イライラや不快な感情に向き合い、より豊かな人生を築くためのサポートを提供しています。一緒に頑張っていきましょう!

私がイライラした瞬間に、イライラさせる人が生まれた。では、私がイライラしなかったら…。イライラさせる人は生まれないし、どこにもいない。イライラする私を、私が変えてしまえばよいのです。そうしたら、目の前からイライラさせる人が消滅してしまいます。毎日毎日、目の前で起こる事件や現象について、どうとらえるか、の訓練なのですね。イライラさせる人が存在するわけではない、ということの実践的訓練の場なのですね。

「生きる大事 死ぬ大事」 著:小林正観
管理者

阿賀嶺壮志(アカミネタケシ)1983年沖縄生まれ。
教育学部卒業後に小学校教師となるが、先生同士の対人関係で悩み教員を離れる。その後大学などで学び、作業療法士、公認心理師となり沖縄県内の精神科クリニック及び小中学校のスクールカウンセラーに勤務。2019年より心理学講師(ウェルカルチャースクール/男女共同参画センターてぃるる)2021年に絵本『さばくと少年』を出版。同年コザ信金創業セミナーにてベストビジネスプランナーに選ばれる。

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