もう後悔しない!「平凡」のありがたさ

私は沖縄でカウンセリング業を営むPlusOneLifeの一員です。今回のテーマは「平凡のありがたさ」。私たちの周りに広がる普通の喜びや幸せに気付き、心豊かな生活を送るヒントを心理学の視点からお伝えします。

普通の生活ができる喜び

私たちは日々、何気ないことを繰り返しながら過ごしています。その中にこそ「普通の生活ができる」という大きな喜びが隠れています。動かせる手足、屋根のある家、話を聞いてくれる人、これらは当たり前のように感じるかもしれませんが、実はとても貴重なものです。

心理学的に言えば、このような日常的な喜びを感じる能力は「幸福感」につながります。幸福感は、人々が主観的に自分の生活に満足し、幸せを感じる能力です。日常の中で普通のことに感謝の気持ちを持ちつつ過ごすことが、幸福感を高める大切な一歩です。当たり前にあるもの、その価値やありがたさに気付くのはそれを失ったときだと感じます。そうなる前に気付くために、日ごろから意識するクセをつけておくと良いですね。

悩みを持ちながら生きている勇気

多くの人々は、なにかしらのハンディや悩みを持ちながら日常を過ごしています。それは見えない心の問題から、外見の違い、社会的なプレッシャーまでさまざまです。しかし、そうした困難を乗り越えて生きていく姿勢には大きな勇気と強さを感じさせられます。

心理学によれば、困難な状況に対処することは「レジリエンス(心の弾力性)」と呼ばれる重要なスキルです。レジリエンスとは、逆境やストレスに立ち向かい、成長していく力のことです。ハンディや悩みを抱えながらも前向きに努力し、生きていくことは、自身の成長に繋がる貴重な経験となるといえます。

重荷を放り出して逃げたくなったとき

人生には様々な試練が訪れるものです。時には重荷を感じ、逃げ出したくなることもあるでしょう。しかし、このようなときこそ、成長のチャンスが潜んでいる瞬間でもあります。また、そのように思えるかどうかが人生を左右する視点ともいえるでしょう。

心理学的に言えば、困難な感情や状況を直視し、受け入れることは「マインドフルネス(心の健全性)」と関連があります。マインドフルネスは、現在の瞬間に意識を集中し、その状況や感情を受け入れる能力です。重荷を感じたときに逃げるのではなく、その感情や状況に向き合い、受け入れることで、内面の平静を保ちながら前進する力を育むことができるのです。

不幸せを嘆くのではなく、喜びを見つける

時折、不幸せを感じる瞬間がやってくることもあります。しかし、そのときに大切なのは、その感情に囚われるのではなく、喜びや感謝の視点を見つけることです。

ポジティブな感情を増やすことが「ポジティブ心理学」として知られる分野です。不幸せな状況でも、そこに隠れた小さな喜びや幸せを見つけることで、自身の幸福感を向上させることができます。例えば、雨の日でも雨音を楽しむことや、疲れたときにゆっくりと休息すること。普通の中にある幸せを見つける習慣を育むことで、心地よい日常がより豊かになります。

平凡の中にある感謝と幸せ

「平凡のありがたさ」は、私たちが普段当たり前に感じることの中に実は大きな価値があることを教えてくれます。普通の生活ができること、困難を乗り越えて前向きに生きる勇気、重荷を受け入れながら成長する力、喜びを見つけるポジティブな視点。これらは心理学の視点からも支持される要素であり、幸福な生活を築くためのヒントと言えるでしょう。

心の健康をサポートするカウンセリングの場でも、この視点を大切にしていきたいと考えています。普通の中にあるありがたさを感じつつ毎日を過ごしましょう。

私たちは旅行に行ったり、趣味を共有したりしたことはほとんどありませんでしたね。今の生活は全く平凡な生活で、よそ様から見たらなんの面白味もない人生と映るかもしれません。でも、私はとても幸せです。普通の生活ができるということがこんなに幸せなことなのかと、今心から思います。生きていてよかったと。

「ビッグツリー」著:佐々木常夫
管理者

阿賀嶺壮志(アカミネタケシ)1983年沖縄生まれ。
教育学部卒業後に小学校教師となるが、先生同士の対人関係で悩み教員を離れる。その後大学などで学び、作業療法士、公認心理師となり沖縄県内の精神科クリニック及び小中学校のスクールカウンセラーに勤務。2019年より心理学講師(ウェルカルチャースクール/男女共同参画センターてぃるる)2021年に絵本『さばくと少年』を出版。同年コザ信金創業セミナーにてベストビジネスプランナーに選ばれる。

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