ストレスって何者? 〜心と体を守る“ちょっとしたコツ”〜


こんにちは。一般社団法人プラスワンライフの公認心理師、阿賀嶺壮志(あかみねたけし)です。

日々の生活の中で、「なんだかイライラする」「肩がずっとこってる」「夜寝ても疲れが取れない」…そんなこと、誰しもありますよね。

今日はそんな「ストレス」について、ちょっとゆるやかに、一緒に考えてみませんか?
堅苦しい話ではなく、私自身の経験もちょこっと交えながら、みなさんの毎日が少しでも軽やかになるヒントをお届けできればと思います。


ストレスって、悪者なの?

ストレスって聞くと、「悪いもの」と思いがちですよね。でも実は、私たちが生き延びるために備わっている自然な反応なんです。

例えば、突然目の前にクマが現れたら(沖縄ではないけど笑)、心臓がドキドキしたり、筋肉が緊張したりしますよね。これは「戦うか、逃げるか」の準備をしてる証拠。体が命を守ろうとしてる反応なんです。

私も、初めて大勢の前で講演した時は、心臓がバクバクで手に汗がじっとり…。でも、その緊張感があったからこそ、集中して話すことができました。つまり、ストレス=全部悪、ではないんですよね。


ストレスの原因って、一つじゃない

ストレスの原因って、実はすごく幅広いです。
仕事のプレッシャー、人間関係、将来への不安…こういった「困ったこと」はもちろん、実は「嬉しいこと」でもストレスになるんです。

例えば、昇進・引っ越し・結婚・出産。全部ポジティブなイベントのはずなのに、変化が大きいと心や体がついていけず、ストレスになってしまうことがあります。

私も、新しい事業を始めたときは、「うまくいくかな…?」と期待と不安が入り混じって、心がバタバタしていました。

最近では、政治や物価、SNSでの情報の多さなど、社会全体の変化がストレスになっているという調査もあります(2024年アメリカ心理学会より)。
「原因がよくわからないけど、なんとなくしんどい」っていうのも、ある意味自然なことなんです。


ストレスにも“2種類”あるんです

ストレスって、大きく分けると「急性」と「慢性」があります。

  • 急性ストレス:短期的で一時的なストレス。締切前の焦りや、ちょっとした口げんかなど。時間が経てば落ち着くことが多いです。
  • 慢性ストレス:長期間続くストレス。例えば、家庭や職場の問題、経済的な不安など。慢性的なストレスは、心にも体にもじわじわ影響を及ぼします。

怖いのは、慢性ストレスが「自分の性格の一部」みたいに感じられてしまうこと。たとえば、「私はずっと不機嫌なんだ」「イライラして当然」みたいに。気づかないうちに、体や心に負担がかかっている場合もあります。


ストレスが出す“サイン”に気づこう

ストレスを感じると、心や体にさまざまなサインが現れます。

たとえば…

身体のサイン

  • 肩こりや頭痛
  • めまいや動悸
  • 手足のしびれ、筋肉のけいれん

心のサイン

  • イライラ、不安、落ち込み
  • 集中できない、忘れっぽい
  • 涙もろくなる

行動の変化

  • 食べ過ぎたり食べられなくなったり
  • 人と会いたくなくなる
  • お酒やたばこが増える

こういった変化に「もしかしてストレスかな?」と気づくことが、対処の第一歩になります。


ストレスとうまく付き合うヒント

ストレスはゼロにできなくても、「軽くする工夫」はできます。今日からできる対処法をご紹介しますね。

  • 軽い運動をする:散歩やストレッチでOK。動くことで気分がリセットされやすくなります。私もモヤモヤした時は海辺を歩いたりしてます。
  • 深呼吸・リラクゼーション:ヨガや瞑想、マッサージもおすすめ。何より「ゆっくり呼吸する」だけでも、体が落ち着きやすくなります。
  • 栄養バランスの取れた食事:ちゃんと食べるって、それだけで元気の土台になります。
  • 優先順位をつけてみる:「やることリスト」がパンパンなときは、まず“本当に今日やるべきこと”だけに絞ってみましょう。
  • 人に話す:信頼できる人に気持ちを打ち明けるだけで、心がふっと軽くなることもあります。話しているうちに、自分の本音に気づけたりもするんですよね。
  • 自分の時間をつくる:趣味に没頭したり、何も考えずぼーっとする時間も大切です。

最後に

「なんか疲れてるな」「最近ずっとモヤモヤしてる」…そんな時は、自分を責めるのではなく、ちょっと立ち止まってください。

そして、必要ならぜひ、私たちのような専門家にも頼ってください。ストレスマネジメントの方法や、カウンセリング、必要があれば医療との連携など、いろんな形でお手伝いできます。

ストレスは、「悪者」ではなく、あなたの心と体が「ちょっと助けてほしい」と送っているサイン。
それに気づいて、優しく対応してあげることが、自分自身を大切にすることだと私は思います。

完璧じゃなくていい。つらい時は、誰かに頼っていい。
少しずつでいいから、あなたらしいリズムで過ごせる毎日になりますように。

管理者

阿賀嶺壮志(アカミネタケシ)1983年沖縄生まれ。
教育学部卒業後に小学校教師となるが、先生同士の対人関係で悩み教員を離れる。その後大学などで学び、作業療法士、公認心理師となり沖縄県内の精神科クリニック及び小中学校のスクールカウンセラーに勤務。2019年より心理学講師(ウェルカルチャースクール/男女共同参画センターてぃるる)2021年に絵本『さばくと少年』を出版。同年コザ信金創業セミナーにてベストビジネスプランナーに選ばれる。

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