豆知識「罪悪感」を感じたらすること

私は沖縄でカウンセリング業を営んでいるPlusOneLifeのカウンセラーです。今回のテーマは「罪悪感の正体」について、心理学の観点からお話ししてみたいと思います。罪悪感は私たちの心に影を落とし、時には大きな重荷となることもあります。しかし、その正体を理解し、前向きな視点から捉えることで、心の負担を軽減し、自由な気持ちを取り戻すことができます。

罪悪感は、多くの場合、自分自身や他人に対する過ちや失敗によって生じる感情です。例えば、他人に迷惑をかけてしまったとき、誰かを傷つけてしまったとき、または自分自身の価値観に反した行動を取ってしまったときなどが挙げられます。罪悪感は「私は悪い人間だ」「何かが間違っている」という思いを引き起こし、心に不安や重荷を感じさせることがあります。

また、罪悪感の正体は実は複雑で、必ずしも過ちや失敗から生じるものばかりではありません。心理学的に言えば、罪悪感は私たちの社会的なルールや価値観との不一致から生じることがあります。私たちは社会的な環境や文化の中で育ち、あるべき姿や行動が求められると感じています。そのため、それに反する行動を取った場合、罪悪感が生じるのです。

罪悪感は自己評価とも深く関わっています。自分を評価する基準が高いほど、過ちや失敗が罪悪感を引き起こしやすくなります。自分自身に対する厳しい期待や要求が、罪悪感を強化する要因となることがあります。しかし、私たちは人間であり、誰もが完璧ではありません。過ちや失敗は成長の機会であり、それを受け入れることが大切です。

罪悪感の犠牲になる必要はない

罪悪感が抱える重荷を軽減するためには、前向きな視点を持つことが重要です。まず、過ちや失敗は避けられない一部の人生です。誰もが経験するものであり、それによって得られる学びや気付きも多くあります。過去の行動に執着するのではなく、未来への前進に焦点を当ててみましょう。

また、罪悪感は適切な反省や謝罪が必要なときに生じることもあります。他人に対して優しさや思いやりを持ち、過ちを認めることで、関係が修復されることもあります。ただし、その過ちを繰り返さない努力も大切です。過去の過ちから学び、より良い選択をすることで、罪悪感を軽減し、より前向きな未来を築くことができるのです。

心配から解放されるためには、適切な自己評価が必要です。自分自身を過剰に又は過小に評価しすぎることは、罪悪感を強化する要因となります。自分を客観的に見つめ、適切な評価を行うことで、罪悪感の負担を軽減することができます。私たちはみんな成長していく過程にある存在であり、過ちや失敗もその一環です。

最後に、罪悪感に囚われるのではなく、自分自身を許し、前向きな気持ちで進んでいくことが大切です。罪悪感に縛られてしまうのではなく、あなたは罪悪感を感じれる人間だということです。それはとても大切なことだと思います。そのうえで、心に蓄積された罪悪感を解放し、新しい日々を前向きに歩んでいきましょう。

罪悪感を抱くのは、あなたが善人だからだ。

罪悪感を感じたら、最初に行わなければならないのは、そもそも罪悪感を抱く必要があるのか確認することだ。もし、何かをするかしないかの二つの選択肢があり、どちらを選んでもいいのなら、どちらを選んでも正解なのだ。罪悪感を基準に選択する必要はない。

「できる人の人生のルール」著:リチャード・テンプラー
管理者

阿賀嶺壮志(アカミネタケシ)1983年沖縄生まれ。
教育学部卒業後に小学校教師となるが、先生同士の対人関係で悩み教員を離れる。その後大学などで学び、作業療法士、公認心理師となり沖縄県内の精神科クリニック及び小中学校のスクールカウンセラーに勤務。2019年より心理学講師(ウェルカルチャースクール/男女共同参画センターてぃるる)2021年に絵本『さばくと少年』を出版。同年コザ信金創業セミナーにてベストビジネスプランナーに選ばれる。

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