作業療法士の本音すぎる心理学~お金と楽しみ方~

小学校で「お仕事先生」という授業で講義します。

精神科で仕事をして7年目、その前は小学校教員、その前は市役所、その前はホスト、その前はホテルのウエイター、その前は新聞配達と中二から働いていて、何もしていなかった時期はないのでは、という感じ。

家が貧乏だったよりも、「自分のことは自分でしなさい」的な家庭環境だったような気がする。

新聞配達をしていたおかげ?で、夜の仕事時代も節制することが出来ました。

3万円のボトルを取っている人を見ると、あれは俺が10日間働いて飲めるんだなー。。。絶対飲まん!という感じ。

お金を使うのが偉い=出来る大人、という変な環境に身を置きながらそれに染まることがなかったのは、この新聞配達でお金の大切さを学んだからだと思う。

よし、俺も子どもに新聞配達をしてもらおう。と意気込んでいるが、そうなったら自分も一緒にやるんだよなー。

学びとは常に犠牲も付きもので、その犠牲を親が出来る覚悟があるかどうか問われます。

しかも子どもはその親の覚悟を敏感に察知し、覚悟のない親の言うことなんかは聞きません。そりゃそうだ。

お金はなかったが、うちの母親にはその覚悟があった。

新聞配達の給料が入ると、お金は全て子どもたちのために使っていた。

ここから本音の心理学。

ほとんどの人は素晴らしい母親だというだろう。それはそうだ。自己を犠牲にしての行為、さらに、そこに愛のある行為は地球上でもっとも尊い行為だ。それに異論はないし母の行為を誇りに思う。

しかし考えて欲しい。

自己犠牲を受けた側の気持ち。確かに嬉しいし感謝の気持ちも湧いてくる。…が、それと同じように“申し訳ない気持ち”にはならないだろうか。

私は、楽しむことに不慣れで、どうやって楽しんだらいいのか分からないという変な人間だった。それは、この少年期の自己犠牲を受けた時の“申し訳ない”という感情が楽しむことにブレーキをかけていたのだと思う。

自分だけ楽しんだら申し訳ない、贅沢したら申し訳ない、○○したら申し訳ない。

こうして自分の人生を楽しむという方法を見出せないまま、心理学の先生に「楽しむってなんですか?」と本気で聞くような学生生活を送っていた。

一瞬は楽しい気分になる、「お、このままいい気分でいられるぞ」となったとたん、(そんな楽しんじゃっていいの?)という声がきこえる。…すべて台無し。

生きづらいよなー

周りでめいっぱい楽しんでいる友達とはあきらかな壁がある・・・。

それが33歳まで続く。

その変わるきっかけとなったのがNLPというもの。神経言語プログラミング。人にマイナスに作用しているプログラムを書き換える、上書きするといった感じ。

そこで最初に学んだことは・・・

「自分が楽しむのは、周りの人のため」

自分の楽しい、幸せという気持ちの波動は周囲にも伝わり、あなたの周りに素晴らしい影響を与える。というもの。

その波動は水面に小石を落としたように、波紋となってどんどん広がっていきます。そう、自分が楽しむのは自分のためだけじゃないんです。

あーーーー、それ聞きたかった、もっと早く言ってよ。って感じ。

それからは不器用ながらも、自分優先で楽しむことをしています。

世の親御さん、そして人に尽くす仕事や活動をされている方々。

素晴らしいです。きっと与えたもの以上に実りある学びを得て、人生をさらに発展させていくでしょう。

そこで一つ。

もし自己犠牲に偏っていたとしたら、自分が楽しむことをまず優先しみてはどうでしょうか。

新聞配達の給料が入ったら、まず自分が楽しむために使う、または子どもと一緒楽しむ。好きな服を買って、ビーチへ行って「最高ー」と叫ぶ。その楽しんでいる姿を是非、子どもにも友達にも見せて欲しいと思う。

子どもはそんな楽しそうな親を見ると嬉しくなるでしょう。友だちは一緒に楽しんでくれるでしょう。そして自分ももっと楽しもうと思うはずです。

管理者

阿賀嶺壮志(アカミネタケシ)1983年沖縄生まれ。
教育学部卒業後に小学校教師となるが、先生同士の対人関係で悩み教員を離れる。その後大学などで学び、作業療法士、公認心理師となり沖縄県内の精神科クリニック及び小中学校のスクールカウンセラーに勤務。2019年より心理学講師(ウェルカルチャースクール/男女共同参画センターてぃるる)2021年に絵本『さばくと少年』を出版。同年コザ信金創業セミナーにてベストビジネスプランナーに選ばれる。

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