マインドフルネス認知療法(MBCT)

「また同じことで悩んでしまう」その思考のループに、やさしく気づくための心理アプローチ

ふと気づくと、同じ考えが頭の中をぐるぐる回っている。 過去の出来事を思い出して落ち込んだり、まだ起きていない未来を想像して不安になったり。

多くの方が、このような「思考のループ」を経験しています。

マインドフルネス認知療法(MBCT)は、そのループを無理に止めようとするのではなく、やさしく気づき、関わり方を変えていく心理学的アプローチです。


🔎マインドフルネス認知療法(MBCT)とは

マインドフルネス認知療法(MBCT:Mindfulness-Based Cognitive Therapy)は、1991年にイギリスの心理学者であるジンドル・シーガル、マーク・ウィリアムズ、ジョン・ティーズデールによって開発された心理学的アプローチです。

このアプローチは、「今この瞬間への気づき」を大切にするマインドフルネスと、思考・感情・行動のつながりを理解していく認知行動療法(CBT)を組み合わせて構成されています。

MBCTの中心にあるのは、 「思考や感情を無理に変えようとするのではなく、それらとの関係を変えていく」 という考え方です。

たとえば、「またダメだ」「どうせうまくいかない」といった思考が浮かんだとき、それをそのまま事実として受け取るのではなく、「今、自分の心にこうした思考が浮かんでいる」と気づくことを大切にします。

このような見方が身についていくことで、気分や行動のパターンが少しずつ変わっていく可能性があります。


📊科学的な研究について

MBCTは、世界的にも多くの研究が行われている心理学的アプローチの一つです。

英国NICE(国立医療技術評価機構)ガイドラインでは、うつの再発予防に役立つ心理アプローチとして紹介されています。WHO(世界保健機関)でも、科学的根拠のある心理的介入の一つとして認識されています。

また、複数の無作為比較試験(RCT)では、うつの再発リスクの低減に役立つ可能性が示されています。薬物療法と同程度の再発予防効果を示した研究も報告されています。


次のような場合にご検討いただけます

MBCTは、次のような方に役立つことがあります。

  • 気分の波があり、落ち込みやすいと感じている方
  • 頭の中で同じことを何度も考えてしまう方
  • 不安やストレス、イライラが続いている方
  • 過去のつらい出来事が今の生活にも影響していると感じる方
  • 今は落ち着いていても、また不調を繰り返さないか心配な方
  • もっと自分らしく生きたいと感じている方

📍MBCTは、ある程度状態が安定している方を対象として設計されています。以下のような場合には、まず個別にご相談いただくことが大切です。

  • 現在、強い抑うつ状態が続いている方
  • 強いパニック症状がある方
  • 強いフラッシュバックがある方
  • 瞑想中に解離が起きやすい方
  • 精神科や心療内科に通院中の方

当ルームでは、安全性を最優先にしながら、その方に合った心理支援の方法をご提案しています。

「自分に合うか分からない」と感じている方も、初回カウンセリングでご相談いただけます。


🙏マインドフルネス瞑想との違い

マインドフルネス瞑想は、「今この瞬間」に気づく練習です。

MBCTはそれに加えて、思考・感情・行動のパターンを理解する認知行動療法の視点を取り入れています。

つまり、ただ「気づく」だけでなく、 その気づきを、思考や感情との新しい関わり方へとつなげていく ところに特徴があります。

MBCTは単なる瞑想ではなく、心理療法として体系化されたアプローチです。

🧩プラスワンライフでのMBCT

プラスワンライフでは、トラウマに配慮した心理支援の中で、MBCTのエッセンスを取り入れています。

トラウマを経験された方の中には、「今ここに意識を向けること」自体が簡単ではない場合があります。内面へ無理に向き合おうとすると、かえって苦しさが強くなることもあるため、進め方には丁寧な配慮が必要です。

当ルームでは、

  • トラウマへの丁寧な配慮
  • 安心できる環境の確保
  • その方のペースの尊重

を重視しながら、MBCTを含む心理支援をご提案しています。

必要に応じて、EMDR、イメージ療法、認知行動療法などを組み合わせながら、一人ひとりに合った形でご支援いたします。


🌿最後に

心のつらさは、決して「気持ちが弱いから」起きるものではありません。 多くの場合、それはこれまでの人生の中で培われた、ごく自然な心の反応です。

MBCTは、その反応を否定するのではなく、やさしく気づき、新しい関わり方を育てていくアプローチです。

もし今、 「また同じことで苦しくなってしまう」 「もう少し楽に生きられたらいいのに」 そう感じている方は、一度ご相談ください。

あなたのペースを大切にしながら、一緒に考えていきます。


一般社団法人プラスワンライフ

トラウマに特化した心理支援を行っています。 EMDR、イメージ療法、マインドフルネス認知療法(MBCT)などを組み合わせながら、一人ひとりに合わせた支援をご提案しています。

初回カウンセリングのご予約はこちら

よくある質問(FAQ)

Q
瞑想が初めてでも大丈夫ですか?
A

大丈夫です。MBCTは、瞑想が初めての方でも参加できるよう設計されています。「うまくやらなければ」と思う必要はなく、まずは体験してみることが大切です。

Q
宗教と関係がありますか?
A

MBCTは宗教的なプログラムではありません。仏教瞑想をルーツにしていますが、実際には宗教的要素を含まない心理学的アプローチとして提供されています。

Q
どれくらいで変化を感じますか?
A

変化の感じ方には個人差があります。3〜4回目ごろから変化を感じる方もいれば、後から振り返ったときに気づく方もいます。焦らず、ご自身のペースで取り組んでいただけます。

Q
うつや不安の診断を受けていますができますか?
A

まずは初回相談で現在のご状態をお聞かせください。通院中の場合は、必要に応じて主治医へのご確認をお願いすることがあります。安全を大切にしながら、適切な方法を一緒に考えていきます。