「幸福が恐い」理由。もう幸せに背を向けない

明けましておめでとうございます。トラウマカウンセラー公認心理師のアカミネです。今回のテーマは「幸福が恐い」。私たちが日常で感じる幸福や喜びに対して、なぜ恐怖を感じるのか、その背後にある心理的要因や克服するためのアプローチについて考えてみましょう。

幸福を追い求める心理

幸福や喜びは、人々が自然と求めるものです。しかし、中には喜びを避ける傾向を持つ人もいます。このような心理現象は、日本の文学作品にも描かれています。例えば、太宰治の小説「人間失格」では、主人公が喜びを拒絶し、自分を人間として失格だと感じる様子が描かれています。

心理学的には、喜びを避けることは「幸福不信仰」と呼ばれ、過去のトラウマや自己評価の低さが影響していることがあります。過去の辛い経験からくる不安や恐怖が、幸福を受け入れる障害となることがあるのです。

幸福が恐い理由

なぜ幸福が恐いと感じるのでしょうか?一つの理由は、幸福が一時的であるという認識です。人生には波があり、喜びの後には悲しみや困難が待っていることがあるため、幸福を感じることで後に続く悲しみを恐れるのです。このような考え方は、「幸福の呪縛」とも言えるもので、本来の幸福を奪ってしまう可能性があります。

また、他人との比較からくる恐怖も影響しています。他人が幸福な人生を送っていると感じると、自分自身が幸福であることを許容しづらくなることがあります。このような社会的なプレッシャーからくる恐怖心もまた、幸福を受け入れる障害となることがあります。

幸福を受け入れる勇気

幸福が恐いと感じるのは自然なことですが、それに囚われることなく、幸福を受け入れる勇気を持つことが大切です。幸福を恐れることで、本来の自分を封じ込めてしまうことは避けたいものです。私も「良いことには何か裏がある」と警戒したり、その幸福を素直に喜べずに不信感を感じていたものです。なぜそう思うように至ったのか、少し振り返る時間が必要です。

まず、過去の辛い経験に対峙することが重要です。過去のトラウマを受け入れ、それを乗り越えるためのサポートを受けることで、幸福を受け入れる心の準備ができるでしょう。カウンセリングはその一つの手段として大きな助けとなるでしょう。人に話すことで整理され、また今まで気づかなかった部分が明らかになり、それと向き合うことで古い価値観を変えることが出来ます。

また、幸福が一時的であることを受け入れつつも、その瞬間の喜びを楽しむことも大切です。幸福は日々の小さな瞬間にも感じることができます。太陽の光、笑顔、美味しい食事。これらの喜びを受け入れて楽しむことで、幸福感を育てていくことができるのです。幸福が永続的に続くと、そもそも幸福だとは思わないものです。しかし、これまでのブログにもあるように「ネガティブな要素の中にも学びがある」という考えに至る事ができれば、幸福を感じる瞬間は日常にいくらでもあることに気が付くはずです。

共に幸福を探求しよう

幸福が恐いと感じる気持ちは、誰にでもあるものです。しかし、その気持ちに囚われることなく、幸福を受け入れる勇気を持ちましょう。自分自身を愛し、幸福を感じることを許容することで、より充実した人生を歩むことができるでしょう。あなたには幸せになる権利があります。それを自分に許してあげてください。

私たちのPlusOneLifeでは、幸福を受け入れるためのサポートを提供しています。過去のトラウマや心の障害から解放され、本来の自分を取り戻すお手伝いをさせていただきたいと考えています。幸福が恐いと感じる気持ちを共有し、共に幸福を探求していきましょう。

弱虫は、幸福をさえおそれるものです。綿で怪我をするんです。

「人間失格」著:太宰治
管理者

阿賀嶺壮志(アカミネタケシ)1983年沖縄生まれ。
一般社団法人プラスワンライフ代表理事・公認心理師。精神科クリニックと学校現場において10年以上にわたる心理支援・カウンセリング経験を重ねてきた信頼のカウンセラー。幼少期の病弱で孤独な体験から「ありのままの自分を受け止めてくれる存在」の大切さを深く実感し、心理の道を歩む原点に。教員時代の挫折と児童との思いがけないつながりも、トラウマ支援への志へとつながっています。
2019年に「トラウマ治療専門カウンセリングルーム」を開設。統合的な心理療法と自然療法を組み合わせ、「元以上の状態へ」導く支援を理念としています。2021年には絵本『さばくと少年』を出版し、沖縄県内すべての小学校に配布されるなど、教育への貢献も続けています

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