実は、「正しさが人を傷つける?」

沖縄でトラウマカウンセリングを行っている公認心理師のアカミネです。今回は「正しさが人を傷つける」について心理学の視点からお話したいと思います。

人間関係において、「正しさ」を主張することは多くの場面で起こります。自分の信じる正義や価値観を守ることは大切なことであり、時には強い意志となって相手と対立することもあります。

しかし、正しさを追求しすぎるあまり、相手とのつながりが傷つくことがあります。

「譲った方がかえって正しい場合もある」

自分の意見や立場を曲げることで、相手との関係を損なわないようにすることがあります。これは決して弱さではなく、相手を理解し尊重するための柔軟さを示すことでもあります。

誰もが自分の意見を大切にしたいと願うものですが、それが相手との対立を生み出す場合もあります。相手とのコミュニケーションにおいては、相手の立場を理解し受け入れることが重要です。

また、「相手に完璧さを求める」ことも、人間関係において相手を傷つける要因となることがあります。私たちは他者に対して厳しい要求をかけがちですが、完璧な人間など存在しません。相手に対しても自分自身に対しても、過度な完璧さを求めることをやめ、誰もが持つ欠点や過ちを受け入れることが大切です。

相手に完璧さを求めていると、自身もそうならざるを得なくなります。他者の視線を気にしながら生活することや、弱音を吐くことが難しい状況に自分自身を追い込んでしまう事になります。相手に対しての柔軟な視点は、実は自分自身の生きやすさにとっても大切な視点のです。

心のケアが必要な方々にとっては、特に「正しさが人を傷つける」というメッセージは重要なものとなります。カウンセリングのセッションでは、そのような状況に直面した際にどう対処するかを共に考え、心のバランスを取り戻すお手伝いをしています。

心理学は、人間関係や心の健康を理解し、より良い生活を送るための知識を学ぶことでもあります。私たちは誰もが自分の意見や立場を守りたいと思うものですが、それが相手との摩擦を生み出す場合もあります。そんな時は、一歩引いて相手の視点を理解することで、対立を回避することができるかもしれません。

また、相手に対して過度な期待をせず、人間らしい弱さや欠点を受け入れることで、より深い絆を築くことができるでしょう。自分自身と他者を受け入れる姿勢を持ちながら、人間関係を築いていくことは、心のケアにおいて重要な要素です。

「正しさが人を傷つける」というテーマを通じて、自分自身や他者との関係に向き合い、より豊かな人間関係を築いていけることを願っています。心のケアが必要な方々に寄り添いながら、共に歩んでいくことを心から願っています。

「正しいことで衝突してよい場合もあれば、譲った方がかえって正しい場合もある」「戦はな、勝ち過ぎてはならのものじゃ」

「徳川家康」著:山岡荘八

管理者

阿賀嶺壮志(アカミネタケシ)1983年沖縄生まれ。
一般社団法人プラスワンライフ代表理事・公認心理師。精神科クリニックと学校現場において10年以上にわたる心理支援・カウンセリング経験を重ねてきた信頼のカウンセラー。幼少期の病弱で孤独な体験から「ありのままの自分を受け止めてくれる存在」の大切さを深く実感し、心理の道を歩む原点に。教員時代の挫折と児童との思いがけないつながりも、トラウマ支援への志へとつながっています。
2019年に「トラウマ治療専門カウンセリングルーム」を開設。統合的な心理療法と自然療法を組み合わせ、「元以上の状態へ」導く支援を理念としています。2021年には絵本『さばくと少年』を出版し、沖縄県内すべての小学校に配布されるなど、教育への貢献も続けています

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